diary

「かんたん」なデザインの話

秋田道夫

昨日、ヴェイディミーカンで行われた、
プロダクトデザイナー秋田道夫さんの作品展
「design method 〜デザインの教科書〜」のラストを飾る、トークイベント
formroom16 「かんたん」なデザインの話が行われました。

予定人数より多く、さらに飛び入りもありながら、盛況でした。
ありがとうございます。

いそいそと写真を撮影してたのですが、
面白すぎてメモとり過ぎまして、あまり写真はとれていません。

秋田さんは色々な視点から話をされるので、
聞いた人全てが違う部分を大切に持ち帰ることができる、
そんな会だと思いました。

僕が大切に持ち帰ったのは、
「かんたん」なものは伝えやすい。
1つの言葉(コンセプト)で創ることにより、
人づてに伝言されていっても、印象が変わらない製品になる。

という言葉でした。

結局のところ、たくさんの情報を顧客に送っても、
全て受け取ってくれないし、
この情報が多い世の中で、人はそんなに記憶しない。

しかし、だだ「かんたん」なだけでなく、
バックグラウンドにある哲学は「かんたん」ではない
ということも踏まえつつ、
今の世にだすプロダクトには、必須の条件だなと思い、
お持ち帰りしました。

※プロダクト=製品。なのでサービスにも言えること。

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diary, 考え方

共感のロジック

デザインロジック

先日、とある集まりで、

吉本興業株式会社の竹中功 専務の講演?お話を聞くことがあり、

途中、突然しりとりしましょか?となり、

1人立候補がでて、
「果物」縛りでしりとりを初めてたのですが、
途中「1人でやって」と発言!

みんな「えっ!」となりましたが、
当てられたのがお喋り上手の人なので、
意外に続く。。。

10個ぐらい出たあとに、
他の人にパスされ1瞬で終了しました。

なぜこんなコトをしたのかと言うと、

その人は、何かを想像し、
何かの風景や、場所を思い浮かべて、
記憶の引き出しから言葉を出してきてるわけで、
お笑いの形として、人の記憶のデータベースから、
情報を引き出すことで
笑いにつながるというロジックを教えていただいた。

知ってるからこそ、笑えるわけで、
モノマネとかはそういう方法論でできているというお話でした。

デザインにも共通していて、ありそうで無かったものが共感を呼ぶ。
そのロジックは共通していると感じました。
如何に相手の記憶の扉を開くかが重要な鍵ですね。

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diary

恐怖のコーヒー比較

スペシャリティーコーヒー

とあるプロジェクトのミーティングで、
体験してみないとわからないなという話になり、
「一般的に売られているコーヒー」と、
「スペシャリティーコーヒー」との飲み比べをしました。

より分り易くするため、同じ煎り具合のもので、
豆の個性が出やすいフレンチプレスで抽出し、
黄色と赤色のカップに入れていただきました。

黄色を飲み、赤色を飲み、、
確かに違うのですが、それがどう違うのか?
普段グラフィックをやっている人間としては、
味という形が無いものをどう説明するか?
そして「自分の味覚が美味しい方を選べるのか」という
プレッシャーとの戦い。
味という属性への自信のなさ。

正直、どちらも美味しい。
でも違うのは何となくわかる。
こういう時に、ボキャブラリーの差というのは出るものなのか、
「酸味がある」「まろやか」「味の数が多い?」などしか引き出しから、
出てきませんでした。

あとで、聞いてみると
ビターチョコのようとか、生チェリー?のような味だったそうです。

「ビターチョコ」
言われてみればそうですが、経験値の低い人間には、
なかなか、表現することは難しいなと感じました。

店頭で購入される方も、味を表現して質問されることはなく、
文化的にそこまで浸透してはいないと確認できました。
まさに身を持って知る。

実際、自分自身がスペシャリティーコーヒーを当てれたのか?というと、
なんとか合っていました。でも最後まで確信なかったけど。

しかし、こう考えると経験値というのが、
何事にも重要な部分であることがわかりますね。
デザインも経験値です。以下に多くの経験をし、
積み重ねているかが、良い判断のできる
1つのモノサシになるというのは変わりませんね。

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